以前から改装に携わってきたオフィスビルの隣の敷地に、別棟で建物を増築するプロジェクト。
敷地は2つの既存建物(オフィス棟、寮棟)によって道路から遮断される配置となっており、旗竿状の接道となる。また、既存のオフィス棟のレベルから約1層分下がっていることから、動線的にも大変利用しづらい状況であった。
建物を2層のピロティの上にオフィス層を設けた3層構成(地下1階、地上2階)とする。敷地の高低差を利用し、建物を既存擁壁に接する形で配置することにより、中間の層は既存のオフィス棟とピロティで繋がり大通りからもアクセス可能となった。
最下層の空間には寮の脇の通路を通りアクセスする。専用通路をぬけると現れる黒いファサードは道路からは全く想像できない面構えをしており、改めてこの建物の全体像を認識することができる。
オフィス部分の内装に関しては次回の工事となったが、各層のポイント部分に植栽を配置することにより、緑を通して癒しを感じながら働けるオフィスとなる予定である。
将来的に、既存建物とブリッジでつなぐことも検討しており、そうすることで、各層が縦だけでなく横からもアクセス可能となり、3つの建物の利便性が高くなっていくと思われる。