神戸市の山手に位置し、新興市街地に建つ築約30年の長屋の改装。
子供が巣立ち、夫婦と愛猫2匹が一緒に暮している。クライアントからの要望は2x4工法で建てられていることもあり、室内にも壁が多く、狭くて暗く感じる空間を明るく快適にしてほしいということだった。三軒長屋の真ん中の住戸ということで、東と西側から光をいれることができないため、2階の一部に吹抜けを設け、さらに屋根に大きな開閉式のトップライトを設置し、住戸の中心に光が集まるようにした。各個室に吹抜けに面した窓を設けることで、光や風が入るとともに会話も可能になり、違う空間にいても吹抜けを通してのコミュニケーションが生まれるようになった。
また、その吹抜けにキャットウォークを造ることで、愛猫も家族の一員としてこの空間をわがもの顔で満喫している。
性能面においてもガラスをペアガラスにし、床や屋根の断熱材を入れ替えたりすることで次世代省エネ基準にも対応させ、より快適に楽しくすごせる住まいに生まれ変わった。